仕事のストレスで「機能性ディスペプシア」になり「うつ病」になりました

機能性ディスペプシア うつ病

こんにちは、イラストレーターのスージーです。

今回は、仕事のストレスで機能性ディスペプシアになり、うつ病になったお話をしていきたいと思います。

我慢する性格があだになり、ごはんが食べられなくなった

社会人4年目の2012年10月、胃の不調がはじまりご飯が食べられなくなりました。

結論から言いますと、今現在も完治しておらず治療を続けています。

発症した当時は、勤めていた会社が吸収合併されて業務量が大幅に増えたことで
毎日がてんてこ舞いでした。

明らかに自分のキャパオーバーでしたが
みんなも同じ業務量でがんばっていたので、自分だけが弱音を吐けな状態。

限られた時間の中で仕事をさばいていきましたが
要領があまり良くなかった私は日々追い詰められていきました。

また、合併したことにより仕事のミスに対して厳しくなり
少しミスをすると始末書を書く日々。
ミスに怯えて、かえってミスが増えました。

毎日寝るときには、「今日の仕事はミスしなかったかな?大丈夫だったかな?」と思考が巡り
朝は早朝覚醒するという日が続くようになりました。

朝は誰よりも早く出勤して、残っている業務をさばくようにしていましたが
ある時から胃の不調を感じるようになりました。

胃薬を飲んだら治るだろうと太田胃散を飲んで過ごしていましたが
それもだんだんと効かなくなり、胃腸内科へ受診することに。

胃カメラで胃の内部も見てもらったところ”胆汁が胃へ逆流している”と言われました。
お医者さんからは「相当ストレスだったんだねぇ」と…

胃腸薬を飲んで回復した後、普段通り仕事をしていると
薬が効かなくなり、また食事ができなくなりました。

それを繰り返していくうちに体重もどんどん減り
仕事中も気持ち悪くて集中できず、最後には仕事ができなくなりました。

こんな体になってまでここで働く必要はない、仕事を辞めよう。
そう決意して職場のみなさんに挨拶しました。

周囲の人からは「どんどん痩せていくからどうしたのかなーと思ってた」と言われました。
それぐらい痩せてしまっていたんです。
でも直属の上司からは「全然気づかんかったわー」とあっけらかんと言われ
あぁ私のこと何一つ気づいてくれなかったんだなと愕然としたことを今でも覚えています。

今思えば、できない仕事は「できない」と相談すればよかったと思っています。
仕事は人によって向き不向きがあるので、得意な人や要領が良い人がすれば良いのです。

でも、我慢する性格の私にはそんなことできませんでした。

同じように苦しんでる人、多いのではないでしょうか。

ドクターショッピング

薬を飲んでは治まり、再発する生活が続きました。

症状が治まっている時に一度転職をしましたが再発してしまい
3年後、やむなく退職することになりました。
職場のみなさんはとても良くしてくれたので、今でも申し訳なかったなと思います…

病院を変え薬を変え、
胃カメラも何度も飲んで検査しましたが、相変わらず胃は綺麗な状態と言われて血液検査も異常なし。

このときの診断結果は”機能性ディスペプシア”

機能性ディスペプシアとは、異常が見当たらないのに
慢性的な胃の不快感を呈する病気のことです。

機能性ディスペプシアの特効薬と言われる”アコファイド”も試しましたが
私には効果がありませんでした。

吐き気があるしんどい体を引きずって、大きな大学病院へ行ったこともありましたが
「なんでうちに来たの?」と門前払いを受け、もう二度と行くか!と憤りを感じたこともあります。

体重が41kgまで減ったときは、ほんとに息が苦しくて毎日がつらく
死んだら楽になれるのかな…と思うぐらい追い詰められていました。
※ちなみに私の身長は168cmです

じっとしていても気持ちが悪いのは機能性ディスペプシアの特徴でしょうか…

うつ病と診断

あらゆる西洋・東洋の胃腸薬を飲みましたが効果がなく
2019年の夏ごろ、最後の頼みの綱で近所の心療内科へ受診したところ
「うつ病」ですと即診断をされて、これでちょっとは進展するかなとホッとしたのを覚えています。

ちなみに以前にも診療内科は受診したことがありましたが
その時は特に診断名はつかず、胃腸関連の薬を出してもらっていただけでした。

抗うつ薬も色々と試して、今では週5日の短時間アルバイトができるくらいまで回復しています。

今でも症状としては嗅覚過敏、胃の不快感、吐き気は残っていますが
うまく付き合いながら生活を送っています。

基本は一日一食 + 間食で生活

今の食事ルーティンは以下のような感じになっています。

・朝食 ⇒ なし
・昼食 ⇒ 果物
・間食 ⇒ 食べられるものを食べる(調子が良ければお菓子を食べたりする)
・夕食 ⇒ 食べられるものを食べる(調子が良ければ脂身の少ない肉・魚を積極的に食べる)

朝食は吐き気が出やすく、電車に乗ったり仕事に支障が出るので食べません。

昼食は職場で吐き気を出さないために、消化の良い果物を少量。
それでも不快感は出ますが、2時間もすればスッキリするので我慢します。

夕食をとるのは家なので、食べられるもの気軽に食べるようにしています。
吐こうが何しようが家なので安心です。
食後は胃が重たくなるので、枕をたかーくしてしばらく横になっています。

調子が良ければ喫茶店でお茶を飲んだりできますが
基本的に外食ができないので、どこに行くにもおひとり様になりました。

おかげで多くの友人と疎遠になってしまいましたが
慣れてしまえば相手の時間や場所を気にしなくて良いので
慣れてしまえば自由気ままでラクラクです。

こんな食事をしていますが、なんとか生活はできているので
一日三食にしばられる必要はないのかなと思っています。

無理して食事をすることはかえってストレスになるので、快適に生活するのが一番です。

ただタンパク質が不足しがちなので、疲れやすいのと無気力になりやすいのはどうしようもない感じですね。

機能性栄養飲料というもので栄養を摂取したり
食べられるときはプロテインバーを食べるようにしています。

おわりに

機能性ディスペプシアは本当につらい病気です。
食べたいものが食べられないだけでなく、常に吐き気や気持ち悪さが付きまとうため生活の質も極端に下がります。

理解がない人からは「痩せて良いね!」とか「食費が浮いてラッキーじゃん!」などとひどい言葉を掛けられることもあります。

ですが、何事にも言えることですが
体験したことがない人には想像ができない病気なので
難しいかもしれませんが、うまく流すかそういう人とは距離を置くようしてみましょう。

ちなみに私の母親も、何度も何度も説明しても
「単に好き嫌いが激しいんでしょ?気のせいなんじゃないの?」という認識でいます。正直つらいです。

なので私は物理的に距離を置いて、近づかないようにしています。
そうしないと自分が傷つくだけです。

この病気になった方は、以前のように食事をすることに対してなかなか諦めがつかないと思いますが
自分に合う病院やお薬を見つけて、まずはうまく付き合っていく方法を見つけていきませんか?

機能性ディスペプシアやうつ病を発症するということは
無理をしすぎて体が悲鳴を上げている状態です。

体は資本です。
健康でなければ好きなこともなにもできなくなってしまいますので、生活や仕事の仕方を見直していきましょうね。